駄文を弄する

おすすめの小説を中心に紹介しようと思っていましたが、脳内がとんだカオス状態なので内容もそうなっています。

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『虐殺器官』 伊藤計劃

2010/10/10/日/23:57
まず、表紙とタイトルと作者名のインパクトにやられました。これは思わず手に取ります。そして、やたらとデカイ帯には宮部みゆき、小島秀夫、伊坂幸太郎、と見知った名前が推薦文を書いている。これは思わず内容を見ずに買います――なんて事はありませんが、文庫版が目を引く表紙である事は間違いないと思います。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/02/10)
伊藤 計劃

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ジャンル分けをするならば、SFのガジェットを用いた軍事謀略サスペンスというのが一番しっくりきますが、SFファンのみならず他の層にまで読まれているのは、ジャンルを超えた要素がこの小説に詰まっているからだと思います。例えばミステリとして読んだ場合、一人称ならではの裏読みなんかも楽しめたりと。

僕がこの小説で好きな部分は、徐々に世界が明かされていく構成だったり、語り口だったり、殺伐として重苦しい内容の中に時折入るユーモアや、言葉への拘り、現実の世界情勢へリンクさせた描き方だったり、SF的なガジェットそのものだったりします。

内容はタイトル通り凄まじいものがありますが、僕は読み終わったあとに素直に読んで良かったと思えた小説です。

どうでもいい事ですが、僕は読んでいる最中に夏目漱石の『こころ』と澁澤龍彦の『高丘親王航海記』を思い出しました。

後者の共通点は著者の執筆時の状態ぐらいですが、僕は伊藤氏の事を全く知らなかったので、あとで知って胸に落ちるものがありました。まあ、『虐殺器官』には死の描写がやたらと出てくるので、死を強く思わせる小説として『高丘親王航海記』を連想しただけだと思いますが。

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