駄文を弄する

おすすめの小説を中心に紹介しようと思っていましたが、脳内がとんだカオス状態なので内容もそうなっています。

スポンサーサイト

--/--/--/--/--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

時をかける人々

2010/04/01/木/22:07
世の中のビッグウェーブに乗り遅れる事について一家言ある僕は、またぞろ乗り遅れてみることにしました。

そうです。今更、「祝! 時をかける少女映画化記念」です。

とは言っても、『時をかける少女』の事は書きませんが。

なんせ、過去に何度もドラマ化されていて、近年、アニメ化もされているこの小説の事を書くのは、さすがに乗り遅れすぎだろうと思いまして。

ちなみに映像作品では原田知世さん主演の映画が1番好きです。というか、原田知世さんが好きです。

さて、そんな訳で、タイムトラベルものの中で僕が読んで面白かった物をいくつか紹介しようと思います。
まあ、有名作品だらけですが…。


戦国自衛隊 (角川文庫)戦国自衛隊 (角川文庫)
(2005/01)
半村 良

商品詳細を見る

乗り遅れどころか波はどこいった? って感じですが、一言いいたい。僕はあの『戦国自衛隊1549』の波が来るよりもずっと前からこの小説のファンなのだと。

はい、そんな事はどうでもいいですね。

近代兵器を持った軍隊が戦国時代に行ったら、どれほど活躍するのかという思考実験的な話で、壮大な構想の割りに少ないページ数なのに実に面白いです。

半村さんはこの小説の構想を得た時に、誰か他の人間に書かれるよりも前に書かなくてはと、急いで仕上げたそうです。

だから、短いのかもしれませんが、あまり長すぎても途中でダレるかもしれないので、これぐらいが丁度いいのかもしれません。

タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))
(1999/05)
高畑 京一郎

商品詳細を見る

内容についてはあまり書く気にはなりません。聡い人には展開がすぐに分かってしまうでしょうし。まあ、副題にある通りです。

筆者が練りに練ってこの話を作ったんだろうな、と思わせるような構成です。そして、僕がこの小説で1番いいと思う所は、タイムトラベルものに付き物(過去に行く話では)のタイムパラドックスが一切ない部分です。

今にいたっても、タイムパラドックスが出てくると、僕にとって納得のいく説明がされている作品は1つもありません。大概、論理的には矛盾がないのですが、心情的に「何だかなあ」と思ってしまうので。

作者の高畑さんもその辺に納得がいってなかったんじゃないかと思いますね。


七回死んだ男 (講談社文庫)七回死んだ男 (講談社文庫)
(1998/10/07)
西澤 保彦

商品詳細を見る

僕の中のジャンル分けではミステリに入っています。おそらく、作者の西澤さんのジャンル分けでも、ミステリに入っていると思われます。

端的に言うと、時間が何度も巻き戻る状況の中で起こる殺人劇です。

これにはルールがあり、巻き戻る時間はきっかり24時間で、それを9回繰り返すとループから自然に抜けるという設定です。

それを認識しているのは主人公だけであり、これは彼の持っている特殊能力とかではなく、唐突に現れる現象で、主人公にもこの現象がいつ起こるかはっきりと分かっていません。

コメディ色が強く、陰惨な話でもないので(色々とえげつない部分はありますが)、軽い気持ちであさっり読めて楽しめると思います。

僕はこの作家の小説はほとんど読んでいますが、1番好きなのはこれですね。


ALL YOU NEED IS KILL (集英社スーパーダッシュ文庫)ALL YOU NEED IS KILL (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2004/12)
桜坂 洋

商品詳細を見る

実を言うと、この小説には全く期待していませんでした。

同作者の違う小説を途中で断念した経験が前にあったからです。

僕は基本的に1度読み始めたら最後まで読むという信条が無いので、買ったものでも途中で放棄する事は稀にあります。

それでも半分程は読みましたが、どうにも耐え切れなくなって、この作者の本は2度と読むまいと心に誓った程です。

が、そんな誓いも忘れて買いました。

あらすじが面白そうだったのと、1ページ読んでみて最後まで読めそうだと思ったからです。

そして、買ったのは間違いではありませんでした。

あらすじ?
人類を襲うギタイと呼ばれる正体不明の敵と各国連合軍との戦争。その中で初年兵キリヤの葛藤、成長、そして、愛をドライな筆致で大胆に描いた1大スペクタコー!
繰り返す戦闘の果てに、――君は時の涙をみるか?

なんて、考えうる限り最低で最悪に陳腐な惹句を、僕の頭が何故か弾き出しましたが、そういう話ではありません。

この小説も『七回死んだ男』と同じで、何度も同じ時間を繰り返す、いわゆるループものです。

主人公のキリヤは初年兵と呼ばれる、訓練校を出たばかりの青年で、初陣で敵にやられて死んでしまいます。が、気がつくとベッドの上にいて…。

という感じで、キリヤは訓練→戦場という2日間を繰り返すはめになります。彼はニュータイプ特殊能力を持っている訳ではなく普通の青年です。

そんな、彼がこの絶望的なループを繰り返す訳です。普通に考えたら、正気を保つのも難しいでしょう。ですが、彼はそのループの果てにルーキーながらもエースのような実力を身に付けます。

それが、地に足の着いた説得力を生んでいて、生れつき天賦の才のある超人が活躍するようなものよりもリアリティを感じられました。

他にも色々と書きたい事もありますがネタばれになりそうなのでこの辺で。僕としては、作者で敬遠せずに読んで良かったなと思える小説です。

最近知ったんですが、この小説は『時をかける少女』の筒井康隆さんも絶賛されていたそうです。

はい、そんな訳で、無事に筒井康隆さんに戻って来ました。
めでたし、めでたし。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kidoum.blog118.fc2.com/tb.php/13-eed3271b

 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。