駄文を弄する

おすすめの小説を中心に紹介しようと思っていましたが、脳内がとんだカオス状態なので内容もそうなっています。

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『夜のピクニック』 恩田陸

2012/07/07/土/04:48
高校生が歩く。だだそれだけの小説がどうしてこんなに面白いんだろう。

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恩田 陸

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話の筋がただ歩くだけの小説というと、スティーブン・キングの『死のロングウォーク』を真っ先に思い出したりするが、話のベクトルが全く違う。あっちは生き残りを賭けた命がけの競技の話。こっちは高校生の学校行事を書いた牧歌的な話。

方向性が違うので比較するのもどうかと思うけれども、共通しているのは

「よくもまあ、こんな地味なベースの話をここまで面白く出来るものだ」

という事。この二人の作者の頭には何が詰まってるのか一度見てみたい。

融と貴子、二人の主人公それぞれの視点から書かれる心理描写の巧みさには思わず、

「恩田陸……、おそろしい子!」

と白目で呟く程の感動を覚える。

読んでる途中で青春時代の懐かしい思い出が色々と蘇ってきて、忍という登場人物に物凄くシンパシーを感じ、途中で意識が脳内回顧録に飛んだりもしたけど、途中でダレる事もなく最後までさくさく読めた。

読書にベストなタイミングがあるなら、中高生の時に読むのが一番望ましいと思う。だが、青春時代が遠い過去になった人でも充分楽しめると思う。

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上記は2010年3月8日に書いたものらしい。

実を言うとこれ、ブログを始めて一番最初に書いた記事だ。というよりはブログに載せる為に書いた生まれて初めての文章だ。何だかお恥ずかしいですわ。

結局はブログにUPせずに「ブクログ」の方に載せていた。当時は「おすすめ」ってのに拘っていたから別に「おすすめ」していない記事だったのでUPしなかったと思われる。短いけど丁寧語(胡散臭い)に文章を直すのが面倒だったってのもあるだろう。(こっちも少し拘っていた)……あれからもう、100年程になりますかのぅ。月日が経つのはほんに早いもんだでな。

で、読んだ小説の登録を「読書メーター」に移した時に消失したとばかり思っていた。パソコン内のデータ整理をしていたら思わぬ所からテキストファイルが出てきて驚いた。

何せ「iTunes」の「Music」フォルダ内にあったから。何でそんな所にこんなもんが残っていたのかさっぱり分からないが、自分の粗忽さはよく分かっているので理由なんぞは気にしない。

それにしても、俺は「ガラスの仮面」が好きだな。いや、読んだ事はないんだけど。別の記事で全く同じネタを書いた気がする……。
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『一日江戸人』 杉浦日向子

2012/07/05/木/00:00
あくせく働く現代人に心の洗濯入れる一服、『一日江戸人』を読みましたぜ。制度の違う文化を較べてどっちがどうとかは詮の無い話で、良い面悪い面はどっちにもあるってのは重々承知の助のこんこんちきだが、敢えて言おう。

「暑いから仕事しねぇ」で済む社会は素晴らしい、と。

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杉浦 日向子

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何が良いって、あの時代の庶民のゆるゆる具合が実にいい。親子三人でひと月食うのに十日から十五日働けば悠々と暮らしていけるというのは羨ましい限り。独身者なら月に六、七日だけ働けばいいらしい。そりゃあ、「雨が降ったら仕事なんざしねぇ」ってなるのも当然てなもんですよ。

長屋の家賃が四百文で棒手振り(天秤の付いた棒を担いで魚とか売り歩く人。因みに、お冷売ってる人もいた)でも一日働けば四、五百文の稼ぎがあったらしいから、一日働いただけで家賃分の銭ぐらい稼げると。実にいいお話。そういった暮らしを支えてるのは物価の安さがあればこそ。なので現代日本人には叶わぬ夢なのが小憎らしい。

1両を約8万円に換算しているから、江戸時代の中期ぐらいの話だと思う。後期だと1両の値がもう少し安いような。あまり覚えてないが、確か3万円ぐらいだったはず。

読んでて目からウロコだったのが将軍様の暮らしぶり。「殿様暮らし」なんざ、さぞや豪華絢爛で毎日が酒池肉林の贅沢三昧、鯛や平目が阿波踊りで絵にも描けない美しさ、寿司に寿司のせて食ってるよアイツとか思って……すいません、そこまでは思ってません。

が、あそこまでギッチギチとは。詳しい事は書かないけど、俺なら絶対にゴメン蒙ります。嫌です。無理です。そりゃ、将軍も忍び旅をしたり暴れん坊になって成敗するのも頷ける。

しかし、これ具体的に誰の話だったんだろう。流石に徳川の将軍全員がこの通りの暮らしとも思えない。子供もいるし、病弱なあの人などには生活自体が死亡フラグにしか見えないのだが。

第三章に「食」って項目があるけど、これがまたヤバい。時代小説を読んでて滅法美味そうなメシの描写をするのは池波正太郎だと思うけど、こっちはイラスト入りで調理方法も載ってんだもの。特に「揚出大根」がうまそうでうまそうで。「なんとまあおいしい」って作者直筆のコメントもあったし。

他にも相撲や義賊列伝、春画考などなど江戸時代薀蓄がたっぷりで面白かった。特に四章の「傾く」の項、前田慶次郎関連で「傾く」って言葉を覚えた僕は江戸人の「傾き者」を勘違いしていた。ド派手な衣装を着たりはしないのか。

さらりと読めて随分と楽しめる。さらには知識も手に入るという良書。惜しむらくは参考文献が少ない事が玉に瑕ってことぐらいだろうか。

興味のある方は是非読んでみて下さい。そして、読んで次の日に職場の同僚や学校の友達、好きなあの子や素敵な彼にドヤ顔で薀蓄を披露してウザがられればいいのさ。好きなあの子とかにもフラれてしまえ。いや、冗談ですよ。うまくいくといいですネー。ゲハハ。

『私を離さないで』 カズオ・イシグロ 土屋政雄 訳

2012/06/22/金/03:04
文化の違いなのか、信仰心の有無やらが関係しているのか。どうにも物語り終盤お主人公達に全く感情移入できなかった。といっても、感情移入しながら読む事の方が最近は少ないけど。色々と読みすぎたせいか捻くれてしまった訳で。

嗚呼、あの純真無垢で穢れの無かった私はいったい何処へいってしまったのでしょう。

因みに、自分で「純真無垢で穢れの無い」とか言っちゃうヤツは真逆だろう。と純真無垢で穢れの無い僕は思った。

それと、一行目の「終盤の」が「終盤お」になっている事は当然気付いてるんだからね!

勘違いしている人もあるかも分からんので記しておくが、打ち間違いや返還ミスはわざとやっている訳ではない。断じて違う。ただ、後で見返して気付いても直さないだけだ。無論、返還も気付いている。うん、直す事もあるけど。

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さて、中盤までは面白かったんだが、色々と明かされた後の終盤も終盤、
主人公達の行動や心理に首を傾げる事が多かった。

彼らは何故そうするのか。何故ああしないのか。さらには、当然起こり得るであろう事柄について全く触れられておらず、それに気を取られていまいち話に集中出来なかった。う~ん、見落としてはいないと思うけど。聖人君子だらけなの? 逆に、それこそ彼らが……

って、ここまで書いて思ったけど、読んでない人にとっては何のこっちゃ分からんね。読んでても何のこっちゃ分からんかもしれない。ネタバレせずに書こうと思ってそれに拘泥するあまり凄い勢いでモヤッとしていったという好例ですね。

外国の寄宿学校ものが好きなら気に入るとは思う。
いや、本当に途中までは面白かったんだけどなぁ。

『太陽の塔』 森見登美彦

2010/12/25/土/02:10
この日、この時間にブログを更新している意味を深く考えてはいけない。
そいつは、とんだ野暮天ってもんだ。

さて、こうして感想を始めるとなると、まず最初に、俺がどこで生まれたとか、どんな愛すべき絵本を読んで育ったかとか、青春時代にどんな小っ恥ずかしい失敗をやらかしたかとか、その手のデイヴィッド・カッパーフィールド的なしょうもねぇあれこれから始めた方がいいのかもしれない。が、そんな事を話したところで、あくびが出るばかりだろう。だから、まあ、ちゃっちゃと感想文でも書くとしようか。

太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
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森見 登美彦

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そういや、言い忘れていたけど、この先を読んだところで
内容には大して触れていないし、推敲なんざしちゃいねえので、
何らかの参考やら考察を求めているなら、別のサイトへ即座にGoした方が有意義でしょう。イン・ザ・ライっぽいやつとかね。

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫

2010/12/21/火/01:33
僕の部屋の押入れには、「パンドラの箱」と呼ばれるブラックボックスが入っています。これは、僕がオリュンポスで泥人形から人間になった時に、「決して開けてはならない」という言葉と共に神々から贈られたものでした。

その後、人間界に来て数千年……えー、いまいち、どれぐらいたったのかは覚えていませんが、まあ、気の遠くなるような昔から、その言葉を律儀に守って今日まで生きてきました。

※お知らせ
この後、何やかんやあって箱を開けてしまい、最後に希望という名の本が出てきて…みたいに続ける予定でしたが、ブッ飛びすぎている気がしてきたので、中止します。永久に。ギリシャ神話と「ガンバ」関係ないし。

冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫)冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫)
(2000/06/16)
斎藤 惇夫

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ああ、そうそう、この先無意味にメチャクチャ長いんで読み飛ばし推奨で。

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