駄文を弄する

おすすめの小説を中心に紹介しようと思っていましたが、脳内がとんだカオス状態なので内容もそうなっています。

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読書感想文とか大嫌いに御座った

2012/07/26/木/23:40
大昔の話だが、俺は「読書感想文」という奴が大嫌いだった。というよりは「作文」それ自体が嫌いだった。昔はその理由を考えてみる事もなかったので改めて考えてみた。

まず、その理由の大部分を占めているのは、思考や感情を文章化すると自分の言いたかった事の半分も言葉に出来ず、行動や風景の描写も満足に出来ない、という技術的な問題に思える。が、実は違う。

それは、反骨精神ゆえだ。その昔、さる(日本では)高名な軍師に初めて会った時に「お前には反骨の相がある」と言われ毛嫌いされたぐらい俺は反復精神に富んでいる。俺から反駁を取ったら残るのは反省だけというぐらい反逆野郎なのだ。途中から反骨じゃなくなっているがそんなものは知った事か。

なので、作文の授業のたびに

「何ゆえ、小生の赤裸々な感情を貴様に伝えねばならんのだ。断固拒否する。この感動を貴様と共有する気は更々ない」

と教師に対して思っていた。――事にしました。

さて、読書感想文の話。そもそも小学校の授業でまともに読書感想文の書き方を教えないくせに(俺の担任の教師は一切書き方なんぞ教えなかった)、いきなり「本を読んで感想を書け」とか言われても土台無理な話だ。

そりゃ、本好きでよく読んでいるっていう奇特な少年・少女には何程の事もなかろうが。楽しいものが溢れ返っているのにわざわざ活字の本を選ぶ子供の方が圧倒的に数が少ないだろう。

俺は小学校時代に活字の本を読む事は稀で、読む物と言えば大概漫画だった。だからこそ、逆に子供の時に読んだ活字の本はよく覚えている訳だが。おそらく、小学生の高学年で読んだ全ての本のタイトルを言う事ができるだろう。全く自慢にもならない事だけど。

クラスに一人か二人は居る、作文上手な子が2枚目の作文用紙を貰いに行っているのを尻目に「こっちはまだ2行目だっつーの!」と四苦八苦していた思い出が甦る。

自分の事を思い出すに、文章作成の方法をまともに教わったのは予備校の小論文の授業ぐらいしか記憶にない。このブログには全く反映されていないが。未だに文章の読解を主軸に据えた授業しかやっていない事に疑問を覚える。

何て事をグダグダ書いてきた訳だが、自分は今こんなブログを書いている訳で。

俺は人から教わりたくない事が二つばかりあって、一つは絵で後の一つは文章だったりする。誤解があるといけないから書いておくが、広義の意味では人から教わるのもいい、というか教わりたいが、どこぞの先生の下で直接指導を受けたりはしたくないという事だ。

明らかに、いい教師の下で学んだ方が上達するのは分かるのだが、その人物の思想的な事まで受け継ぎそうで嫌なのだ。ここら辺のエゴが強すぎて自己啓発本の類いを読んでいるとイライラしてしまうのだが。

大幅に脱線したが、別に学校で文章の書き方なんぞ教わらなくてよかったと今は思ってるって事が言いたかった。当然、ビジネス文章の書き方とかは別で散文の話。

要は思ったように書けないから嫌いだったのだと思う。下手くそでも自分の思った通りに書けりゃ楽しくなってくる。文章を書こうと思ったきっかけは忘れてしまったが、本をバカみたいに読むようになってからだ。まあ、満足のいく文章なんて書けたためしがないけれども。

ただ、いま読書感想文の宿題が出たら嬉々としてやるだろうな。昔とは違って。
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お江戸日本橋亭 「お江戸deハナシをノベル!! vol.3」

2012/07/16/月/03:47
新日本橋で「お江戸deハナシをノベル」夜の部を観てきましたよ。一人で。一人で落語の寄席に行ったからって僕には友達が少ないとか、彼女がいないとか、友達がいないとか、友達がいないとか、そういった類いの邪推をする人があるだろうが事実無根である。誠に遺憾に思う。大体、貴方がたに人の事が言えるとでも思っているのですか? ……言えるのですか。そうですか。私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。ご存知ですか? これを「八つ当たり」と言います。

さて、知らん人の為に簡単に説明すると、小説家が新作落語を書き、それを寄席で噺家が演じるという落語会がこの「ハナシをノベル」。元々が上方の催し物なので今回東京で開催されたから「お江戸de」が付いているのですよモナミ。というか、江戸ではまだ三回目らしいですぜ。

僕が観た演目は以下の通り。

『真説七度狐』(作:田中啓文) 月亭八天
『おたのしみ』 柳家一琴
『百物語』(作:牧野修) 月亭八天
 仲入り(休憩)
「トークでノベル!!」 田中啓文、牧野修、我孫子武丸、森奈津子、浅暮三文
『正直課長』(作:森奈津子)


演目を見れば分かると思うが、生小説家が、生出演する、生落語会。ええ、なまなま言い過ぎました。雀の涙ほどなら反省します。

まあ、生小説家だけでもテンションが上がる。が、何を隠そう僕は落語が好きだ。「のざらし」に「ろくろ首」、「時そば」は勿論のこと、「首提灯」やらその他諸々。ただし、全部江戸落語だけど。

うん、そうなんだ。僕は江戸落語しかまともに観た事が無い上に、全部カセットテー……、カセット? オイラ平成生れだから分からねぇや、ゲフンゲフン。CDだのDVDだので聴いたり観たりで寄席には行った事がない。なので、これを機に寄席に行こうじゃあないかと思いましてね。ええ。で、ちょちょいと行ってきましたぜ。

お知らせ的な何か

2012/07/07/土/23:43
急激に自ブログ内をいじくり倒したので、一応下記にどこを変えたかお知らせしておきます。

・テンプレート。
前に自分で製作中とか書きましたが他人様のをレンタル中です。えらく時間掛かりそうなので。しかしまあ、良さそうなのがあると「俺、自分で作る意味あんのかな」と思わないでもないですね。そういえば、ブログタイトルを変えてから自分のブログがまともに検索エンジンに引っかからなくなりました。予想はしていましたけど。

・プロフィール欄を変更
過去のは「はじめに」に掲載しています。

・記事を一件削除
「おすすめ作家」って括りの記事を削除、というか非公開にしました。何だか気に入らなかったもので。コメントが付いてる記事は今後削除する事はありません(有難くて消せない)が、他にも2、3削除したいのがあるのでいつの間にやら消えている可能性があります。

・「ブクログ」から退会
「ブクログ」にアカウントを作って読んだ漫画などを登録していましたが、アカウントを削除しました。その為、「ブクログ」へのリンクも削除。システムは気に入ってましたが、今後どう転んでも自分が更新するとは思えなかったので。「読書メーター」の方は更新する気はあります。しかし、道具を使いこなせないアホがここに一人。

多分、こんな所でしょうか。他にも弄った気がしますが、あいにくと記憶力の問題が生じているので分かりません。

そういや、今日って七夕じゃないですか。それを理由に街でうごうごとしている男女がいますか。君達は一年に一回しか逢えない織姫と彦星をダシにしないで下さい。雨が降ってそれすらも潰れた彼等が可哀相だとは思わないんですか。鬼ですか。謝罪を要求する。誤れ。うん、誤っているのは僕の頭の方だ。

それにしても、自分で書いた事にもうちょっと責任を持とうかと思う今日この頃です。

『夜のピクニック』 恩田陸

2012/07/07/土/04:48
高校生が歩く。だだそれだけの小説がどうしてこんなに面白いんだろう。

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(2006/09)
恩田 陸

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話の筋がただ歩くだけの小説というと、スティーブン・キングの『死のロングウォーク』を真っ先に思い出したりするが、話のベクトルが全く違う。あっちは生き残りを賭けた命がけの競技の話。こっちは高校生の学校行事を書いた牧歌的な話。

方向性が違うので比較するのもどうかと思うけれども、共通しているのは

「よくもまあ、こんな地味なベースの話をここまで面白く出来るものだ」

という事。この二人の作者の頭には何が詰まってるのか一度見てみたい。

融と貴子、二人の主人公それぞれの視点から書かれる心理描写の巧みさには思わず、

「恩田陸……、おそろしい子!」

と白目で呟く程の感動を覚える。

読んでる途中で青春時代の懐かしい思い出が色々と蘇ってきて、忍という登場人物に物凄くシンパシーを感じ、途中で意識が脳内回顧録に飛んだりもしたけど、途中でダレる事もなく最後までさくさく読めた。

読書にベストなタイミングがあるなら、中高生の時に読むのが一番望ましいと思う。だが、青春時代が遠い過去になった人でも充分楽しめると思う。

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上記は2010年3月8日に書いたものらしい。

実を言うとこれ、ブログを始めて一番最初に書いた記事だ。というよりはブログに載せる為に書いた生まれて初めての文章だ。何だかお恥ずかしいですわ。

結局はブログにUPせずに「ブクログ」の方に載せていた。当時は「おすすめ」ってのに拘っていたから別に「おすすめ」していない記事だったのでUPしなかったと思われる。短いけど丁寧語(胡散臭い)に文章を直すのが面倒だったってのもあるだろう。(こっちも少し拘っていた)……あれからもう、100年程になりますかのぅ。月日が経つのはほんに早いもんだでな。

で、読んだ小説の登録を「読書メーター」に移した時に消失したとばかり思っていた。パソコン内のデータ整理をしていたら思わぬ所からテキストファイルが出てきて驚いた。

何せ「iTunes」の「Music」フォルダ内にあったから。何でそんな所にこんなもんが残っていたのかさっぱり分からないが、自分の粗忽さはよく分かっているので理由なんぞは気にしない。

それにしても、俺は「ガラスの仮面」が好きだな。いや、読んだ事はないんだけど。別の記事で全く同じネタを書いた気がする……。

『一日江戸人』 杉浦日向子

2012/07/05/木/00:00
あくせく働く現代人に心の洗濯入れる一服、『一日江戸人』を読みましたぜ。制度の違う文化を較べてどっちがどうとかは詮の無い話で、良い面悪い面はどっちにもあるってのは重々承知の助のこんこんちきだが、敢えて言おう。

「暑いから仕事しねぇ」で済む社会は素晴らしい、と。

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杉浦 日向子

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何が良いって、あの時代の庶民のゆるゆる具合が実にいい。親子三人でひと月食うのに十日から十五日働けば悠々と暮らしていけるというのは羨ましい限り。独身者なら月に六、七日だけ働けばいいらしい。そりゃあ、「雨が降ったら仕事なんざしねぇ」ってなるのも当然てなもんですよ。

長屋の家賃が四百文で棒手振り(天秤の付いた棒を担いで魚とか売り歩く人。因みに、お冷売ってる人もいた)でも一日働けば四、五百文の稼ぎがあったらしいから、一日働いただけで家賃分の銭ぐらい稼げると。実にいいお話。そういった暮らしを支えてるのは物価の安さがあればこそ。なので現代日本人には叶わぬ夢なのが小憎らしい。

1両を約8万円に換算しているから、江戸時代の中期ぐらいの話だと思う。後期だと1両の値がもう少し安いような。あまり覚えてないが、確か3万円ぐらいだったはず。

読んでて目からウロコだったのが将軍様の暮らしぶり。「殿様暮らし」なんざ、さぞや豪華絢爛で毎日が酒池肉林の贅沢三昧、鯛や平目が阿波踊りで絵にも描けない美しさ、寿司に寿司のせて食ってるよアイツとか思って……すいません、そこまでは思ってません。

が、あそこまでギッチギチとは。詳しい事は書かないけど、俺なら絶対にゴメン蒙ります。嫌です。無理です。そりゃ、将軍も忍び旅をしたり暴れん坊になって成敗するのも頷ける。

しかし、これ具体的に誰の話だったんだろう。流石に徳川の将軍全員がこの通りの暮らしとも思えない。子供もいるし、病弱なあの人などには生活自体が死亡フラグにしか見えないのだが。

第三章に「食」って項目があるけど、これがまたヤバい。時代小説を読んでて滅法美味そうなメシの描写をするのは池波正太郎だと思うけど、こっちはイラスト入りで調理方法も載ってんだもの。特に「揚出大根」がうまそうでうまそうで。「なんとまあおいしい」って作者直筆のコメントもあったし。

他にも相撲や義賊列伝、春画考などなど江戸時代薀蓄がたっぷりで面白かった。特に四章の「傾く」の項、前田慶次郎関連で「傾く」って言葉を覚えた僕は江戸人の「傾き者」を勘違いしていた。ド派手な衣装を着たりはしないのか。

さらりと読めて随分と楽しめる。さらには知識も手に入るという良書。惜しむらくは参考文献が少ない事が玉に瑕ってことぐらいだろうか。

興味のある方は是非読んでみて下さい。そして、読んで次の日に職場の同僚や学校の友達、好きなあの子や素敵な彼にドヤ顔で薀蓄を披露してウザがられればいいのさ。好きなあの子とかにもフラれてしまえ。いや、冗談ですよ。うまくいくといいですネー。ゲハハ。

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